〔080〕稲村ヶ岳 (1,723m)

2011年08月06日


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奈良県吉野郡天川村洞川
阪神高速一日1200円キャンペーン
  阪神高速、明石西から新庄までの往復通行料は4,900円するが、何やら土日の一日走り放題1,200円のキャンペーンをやっており、これでクソ高い阪神高速を使う気になり、奈良の山に出掛けることにした。
Road Map :南阪奈道路を葛城出口で下りて、R24〜R309を南下、天川村、洞川に向かう。
Route Map:清浄大橋からの林道終点の駐車場からレンゲ辻を経由して大日山に寄り、山頂を往復する。
標高差:約1,580m
関西100名山』 職場の遠足第10弾。
コースタイム:5時間51分(休息時間含む)
−−− 登山口 レンゲ辻 稲村小屋 大日山 稲村ヶ岳
登り 9:39 10:55 11:45 12:16 12:45
下り 15:30 14:22 13:39 −−− 13:10
登り:3時間06分(大日山経由)、下り:2時間20分
大普賢岳から見た稲村ヶ岳
途中、道間違いもあり遅い時間の9時39分に登山口から登り始める。
登り始めは急であるが、直ぐに穏やかな道となる。
清浄大橋からの林道終点駐車地。 '06年6月に山上ヶ岳からここに
下山した時があり、標高は千m以上、駐車無料なので、稲村ヶ岳に
登る時には絶対にここからと決めていた。 遅い時間の到着なので、
満車を心配したが、拍子抜けで1台も車は来ていなかった。
因みに清浄大橋の駐車場は千円取られます。
沢沿いの道となると俄然、雰囲気は良くなってくる。
一登りすると水平道となり、左からの沢音を聞きながら足を進める。
”山上ヶ岳”からの下山時もこの沢道には良い印象を受けたが、
登りに使っても良い印象は変わらなかった。
小さな滝ではあるが、昨日の雨の影響か水量豊富で見応えがあった。
惜しい場面もあったが、堪えられてしまった。 残念!
何度かあった渡渉の内、一番大きな渡渉でハプニングを期待して
カメラを構えたが・・・ 残念ながらハプニングは何も無かった。
小さな沢を何度も渡るので、タオルを冷たい沢水で
冷やすことが出来て助かった。
ザレている急登となってくる。枝沢には少なからず水が流れており、
レンゲ辻はまだ遠い感じだ。
空が見えて来た、あそこがレンゲ辻か。
この斜面を大きくジグを切って登って行く。
1時間16分にて ”レンゲ辻”に着く。
ここから ”山上ヶ岳”側へは ”女人結界”となって
いるが、もうそろそろ山ガールを受け入れて欲しい。
レンゲ辻からは尾根筋を歩くことなく、水平道のトラバース路が続く。
”レンゲ辻”は風が通り抜け涼しく気持ちが良い。 肉眼では景色が
見えているのだが、薄くガスが掛かっており写真には乗っていない。
尾根筋に入るとササ原となるが、ササの背丈は極々低く、
快適に歩くことが出来た。
トラバース路は細く危なっかしい所が多いが、
崩壊個所は無く、問題なく歩くことが出来た。
2時間06分にて赤い屋根の ”稲村小屋”に着く。
左の屋根は有料トイレ(百円)であるが、利用していないので
その程度は判らなかった。
水平道から緩やかに下って行く。 木製の橋は滑り易く要注意。
”山上辻”にあった簡易地図。 ”稲村ヶ岳”
へは ”大日山”に寄り道して往復2時間と
表示されていた。(クリックで拡大します。)
”洞川”への登山道の分岐となっている ”山上辻”に”稲村小屋”は
建っており、食事も出来る様だ。 ここも風が通り抜け気持ちが良い。
”山上辻”からも穏やかなトラバース路を進む。
前方に尖がった山が見えて来たが、あれが ”大日山”か?
踏み跡の薄い大日山への道があり、サルに様子を見に行って貰うが、サルが無理と帰って来たので、ここが登り口ではないと思い、更に進んでみることにした。
”大日山”への登りは見た目通りの急登の連続となる。
”大日山”をトラバースして廻り込むと ”大日のキレット”
に出て、ここに大日山への登り口の表示があった。
”大日山”への登り途中からは展望が開けてきた。
見えている山の山名はまったく判りません。
木の根っこに掴まり、攀じ登って行く。
深い谷には金属製の橋が架けてあり、難なく通ることが
出来たが、この橋の無い時代はどう登ったのであろうか。
2時間37分、分岐から10分で ”大日山”に着く。
山頂には”大日如来”が祭られていたが、展望は利かずがっかり。
ここで昼飯にしょうと思っていたが、直ぐに下山してしまった。
急斜面には脚立、木製階段が設置されていたが、
この木製階段が滑り易く、気を使う瞬間であった。
分岐に戻り ”大日山”を振り返り見る。 山頂からの展望が
あれば最高だったのだが・・・。 おじさんが大日のキレットをスケッチしていた。 一番良い景色だとか。
”大日山”からの下山途中で ”大日キレット”を
挟み”稲村ヶ岳”を見る。
この写真は '09年11月に ”大普賢岳”から撮ったもの。
この時、尖がった山が非常に気になったが、山名までは判らなかった。
今日、その山が ”大日山”と判り、しかも登ることが出来たので大収穫だった。
3時間06分にて ”稲村ヶ岳”(1,726m)に着く。
山頂に着くと同時にガスが立ち込め雨が降ってきた。
さっきまで展望が利いていたが、今はまったく何も見えない。
ここで昼飯としてガス切れ待ちをするが、コバエとアブが飛び交い、
落ち着いて飯を食っていられない。 その内、ガスは切れてくれた。
”大日山”分岐からもトラバース路が続き、
登山道をUターンすると展望台が見えて来た。
一応、同定してみたが自信無し。 特徴の無い山が多過ぎる。
”弥山”(1,895m)はガスで見えていないが、見えていても大した景観ではないだろう。
展望台から西方向を見ているが、山名はさっぱり判りません。
25分程、虫で落ち着かない休憩をして下山する。
後ろで笑い声が聞こえるので振り返ると、我がアヒル隊長が
脚立を下りるのにロープの前側を引張っていたらしい。
ガスは切れたが薄曇のまま、右のピークが ”大普賢岳”と思う。
下山1時間12分にて”レンゲ辻”に戻る。
”レンゲ辻”より見た ”山上ヶ岳”側の岩峰。
”山上ヶ岳”は覗きに代表される垂直の岩峰が多い。
”レンゲ辻”からの下りはザレ場の連続で滑り易く、
急いでは下れなかった。 沢道に入ってかも滑り易い道が続く。
下山2時間20分にて駐車場に戻る。 車は増えていなかった。
最高の登山口と思うのだが、意外と人気が無い様だ。
↓喜ぶ悪い奴ら
登山道にヒキガエルが沢山居た。
びっくりして谷を転げて行く姿は可愛そうだった。
いなむらがたけ
登り時も滝見していた ”無名滝”に戻る。
立派な滝なので滝名を付けておいて欲しい。